昨年度は黒字でしたが、今期は売上が厳しく赤字になってしまいそうです。借入をしておきたいのですが可能でしょうか…?とのお問合せもよく頂きます。
そのお答えは、
来期計画を早めに作り、今期赤字の解消を示せるかがカギ!
いまならコロナ融資を使うのもあり!
となるでしょう。
「税引き後利益」もしくは「経常利益」が「赤字」の場合、
「赤字」の決算を迎える前に借入を検討することはとても良いと思います。
その理由としては次のようなことがございます。
①赤字を迎えてしまった後の資金調達自体がとても難しいこと
②借入のための資料作成(今後の改善計画)は深刻化する前の方が作りやすく効果的であること
①はいろいろパターンがありますが、たまたま今期だけ赤字(経常利益は黒字で税引後が赤字など)になる場合はそれを説明していくことで借入は可能です。しかし、(今後もしばらく低迷が続きそうなど)そうでない場合は、赤字補てんのお金になってしまいます。貸す側からすれば明確な赤字補てんの資金では貸してくれません。
それは返済見込みがないからです。
②は今後の事業計画(売上・コストの推移含む)や資金繰り表などを描く場合に、どうしても過去実績がベースになってきます。
過去実績からかけ離れた今後の見立てを描いた場合、それは信憑性にかける実現性が乏しい計画になってしまいます。
ですから、早い段階の計画作成が効果的なのです。
「今まで借入をせずに黒字経営をしてきたが、外部環境・取引先の変化等により売上減少及びコスト増が生じ赤字に転落」というケースがたまに見られます。
この時に取る行動は「コスト削減」と「営業収入の再考」が中心かと思われます。
一方「資金繰りは大丈夫だろうか?」という長期的視点からのアプローチはどの段階で始めることになるのでしょうか。
「このまま低迷が続いてしまうと苦しくなるなあ」とは思いつつも、
現実的には”食い止めることだけに注力してしまう”場合が多いと思います。
続く
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