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23区の最西端に位置する杉並区は、阿佐ヶ谷や高円寺、荻窪など人気の高い商店街が多
く、ファミリー層には非常に人気の高い地域とされています。
今回はその杉並区の創業支援資金制度についてご説明させていただきます。
東京都杉並区で受けられる創業融資とは
杉並区で起業する場合の資金調達方法として大きく分けて2つあります。
ひとつは日本政策金融公庫が提供している新創業融資制度です。
新創業融資制度は、新たに事業を始める方や事業を開始して間もない方に
無担保・無保証人で利用できる制度です。
もう一つは銀行が窓口となる、杉並区の創業支援資金制度です。
杉並区内でこれから創業しようとしている個人、または個人または法人として創業し、創業
した日から1年未満の事業者、または、融資申込み金額以上の自己資金を保有し、個人事業
の場合は1カ月以内に開業、法人の場合は、2カ月以内に会社を設立し、事業を開始する具
体的な計画を有する方を対象に、利子の一部を負担してくれる制度で、非常に低利で借り入
れをすることができます。
杉並区で創業する事業者が利用できる日本政策金融公庫はどこにある?
創業する地域によって利用できる日本政策金融公庫の支店が決まっていることをご存知で
しょうか?
杉並区で創業する場合は下記支店が対象となります。
・新宿支店
住所:160-0023 東京都新宿区西新宿1-14-9
電話番号:<国民生活事業>03-3342-4171 <中小企業事業>03-3343-1261
営業時間:9:00~17:00
業務区域:杉並区全域
杉並区の「中小企業創業支援資金融(融資あっせん制度)」の概要と主な銀行
<融資あっせん制度概要>
杉並区融資あっせん制度の概要は以下の通りです
● 融資限度額 →2,000万円以内
● 利率(年利) →1.8%以内(内訳:区補助1.6%、本人負担0.2%)
● 資金使途 →運転資金、設備資金
● 貸付期間 →運転資金の場合 7年以内、
設備資金の場合 9年以内(うち据置期間1年を含む)
<申し込みの流れ>
①区のホームページから必要書類を確認し、必要書類がそろったら、面談の予約を行う。
また、事前に融資を希望する取扱金融機関に区の制度で融資を申込予定であることを伝
え、担保及び保証の内容を確認しておく。
②予約した日時に相談員による面談を行う。面談時間は1時間程度ですが、事業計画書作成
のアドバイスを含め、必要により複数回行う場合もある。
③必要書類の確認終了後、杉並区から取扱金融機関にあっせん状が送付される。
(原則、申込書類を受領した日の翌営業日に発送)
④取扱金融機関から連絡があったら、金融機関に融資の申込みを行う。
金融機関では、申込者の経営内容等の審査を行い、必要に応じて信用保証協会に保証依頼
を行う。信用保証協会の審査により、保証内容が決定され、保証を受ける際には、保証内
容に応じた信用保証料が必要になる。
⑤融資が実行される。
取扱い金融機関編への申請は銀行によっては支店等の方針により創業期の事業者を対象と
していない場合もありますし、創業予定の場所から遠い銀行へ相談へ行くと不審に思わ
れ、予定外の書類を提出させられることもあります。まずは事業を行う場所から一番近い
銀行に行き相談することをオススメします。
以上の通り、融資の実行まで非常に多くのステップを踏まなければならないため、銀行や日
本政策金融公庫から融資を受ける場合と比較すると、1.5~2倍程度時間がかかるというデメ
リットがあるのは事実です。
さらに新型コロナウイルスの影響で経営悪化してしまったため、区の融資制度を利用したい
という多くの事業者が相談窓口を訪れているため、そもそも相談員との面談予約が取れない
という事例も報告されています。
このようなコロナ禍において短期的にも計画を見直す必要が出てきているとも言えるでしょ
う。
一人で悩みを抱え込みすぎず、ぜひ専門家に相談するなどして少しでも不安材料を減らし、
来るべき日に向けて、アクセルを踏めるよう着々と準備を整えておきたいところです。
無料相談を行っている税理士も多いので、ぜひご自身に合ったやり方を見つけ、あなたの創
業を成功させていただきたいと思います。
ご相談先がなくお困りの方は、メールにてオンライン相談も可能ですのでご利用ください。
メール相談、初回相談無料でございます。お気軽にどうぞ。
創業融資は創業時だけでなく、創業後の追加融資にもつながっていく、
金融機関との最初の関係構築の場です。
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